みどりのブックレット3


エコ・エコノミーと林業・木材産業


エコ・エコノミーと林業・木材産業
日本林業調査会
A5判 96>ペー>ジ 並製
ISBN978-4-88965-032-7 C3061
品切(絶版)
奥付の初版発行年月:1991年10月

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内容紹介

地球環境時代に対応した戦略を構築するために、必要な知識とデータ、具体的な事例をコンパクトに紹介した1册。林業・木材産業の新たな可能性が見えてくる。

目次

1.エコ・エコノミーと森林・林業・木材のかかわり
 1 地球環境の時代をどう生き抜くか
 2 エコ・エコノミーとは何か
 3 森林・林業・木材と地球環境の関係をみる
 4 木造住宅と地球環境の関係をみる
 5 紙と地球環境の関係をみる

2.環境と調和した木材利用に挑む
 1 熱帯木材利用からの転換を図る
 2 廃木材リサイクルへの挑戦
 3 紙のリサイクルを進める
 4 改めて脚光を浴びる木炭の可能性

3.私はこう考える
 輪湖 元彦
 大熊 幹章
 小田島輝夫
 鈴木 泰彦
 廣川  孝
 岸本 定吉

前書きなど

量的拡大路線から高付加価値路線へ

 財界の総本山である経済団体連合会が、1991年4月23日に「地球環境憲章」を発表しました。憲章は企業活動の理念について「人間性の尊厳を維持し、全地球的規模で環境保全が達成される未来社会を実現する」とうたい、生態系や資源保護への配慮、製品の環境保全性、従業員や市民の健康と安全の確保などの行動指針を定めています。1960年代から70年代にかけて、経済成長路線をひた走った経団連が、このような憲章を公表する時代になってきたのです。「地球環境問題なんて一時のブームさ」という声もありますが、企業も消費者も、従来の価値観を転換せざるを得なくなっているのです。
 林業・木材産業はこれまで、主に木材需要の量的拡大を求めて努力を重ねてきましたが、そうした路線も見直す時にきているようです。先日、ある木造住宅建築会社の方から、「今手がけている建替住宅の寿命は平均17年だ」という話を聞きました。50年の歳月をかけて育てられた木で建てられた住宅が、17年で建て替えられる。より早く消費すればそれだけ需要は増大しますから、短命の住宅は「量的成長拡大路線」の中では優等生だったのでしょう。しかし、環境との共生を求められる今となっては、こうした選択はどこか間違っていると思われてしまいます。アメリカのある木材会社の経営コンサルタントは、今後の経営戦略を、木材のよさを最大限に生かして他産業からの競合材に打ち勝ち、利益幅を大きくする高付加価値路線をとるべきだ、と描いています。
 このブックレットでは、林業・木材産業が「地球環境の時代」に生き抜いていける可能性を中心に述べてきましたが、もとよりこれだけで十分というわけにはいきません。今後は、林業・木材産業を通じた取り組みが必要であるとともに、異業種との交流も不可欠になってきます。例えば、リサイクル問題に関連しては、1991年9月26日にさまざまな業種の関係者が横断的に参加した「リサイクル推進協議会」が設立され、リサイクル活動に対する国民の理解と協力が得られるよう働きかけ行うこととなりました。こうした、異業種と一体となった取り組みを展開するときに、我々林業・木材産業関係者はどのような主張をもって臨めばいいのか。やはり、これからの林業・木材産業の戦略上のキーワードは「量的拡大路線から高付加価値路線へ」ということになるのではないでしょうか。
(「おわりに」より)

担当から一言

10年前に、環境問題への対応方向をいち早く示しました。