森林の持続可能性

その歴史、挑戦、見通し


森林の持続可能性
ドナルド・W・フロイド, 村嶌 由直 訳,
菊判 106ページ 並製
ISBN978-4-88965-153-9 C0061
在庫あり
奥付の初版発行年月:2004年11月
書店発売日:2004年11月15日

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定価:1,429円(税込1,543円)

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内容紹介

世界の森林に求められている「持続可能性(Sustainability)」とは何か? 人類史を辿り、グローバルな視点から解き明かした入門書。本邦初訳。日本図書館協会選定図書

目次

日本語版への序文……………………………………ドナルド・W・フロイド…3
推薦のことば………スコット・リード、ミッチェル・ウォシュバーン…5

概 要…………………………………………………………………………9
1 はじめに………………………………………………………………13
2 見る人の目には………………………………………………………17
   重なり合う考え 20/見方を統合して 24
3 聖なるものから持続可能なものへ…………………………………25
   聖なる自然 25/森林破壊・減少・再生のサイクル 29/保全
   の高まり 34/北アメリカでの保全 37/功利主義と保全 41
   /生態学と科学的林業 47
4 持続可能性、その概念の具体化……………………………………51
  限界を認識する 51/宇宙船・地球 52/グローバルな関心 54
  /基準と指標 56/森林認証 59/グリーンラベル 66
5 持続可能性への挑戦…………………………………………………67
  人  口 67/政治経済制度 71/林産物消費 73/人工林と集
  約的森林経営 75/気候変動 78/森林の定義 79/グローバル
  な評価の取り組み 83/世界の森林 84/アメリカの森林 87/
  森林構成の変化 89
6 むすび…………………………………………………………………93

参考文献………………………………………………………………………97
訳者あとがき…………………………………………………………………101

前書きなど

日本語版への序文
 本書がアメリカ合衆国で世に出てから2年が経過した。「持続可能な森林経営」に関する論議とそれを実践する私たちの能力は、徐々ではあるが、重要な変化をみせている。おそらく、最も重要な変化は、この概念を公式に採用する国家が広がっていることである。いまや、多くの政府は、基準と指標の地域プロトコルを受け入れ、評価を組織化するプロセスを始めた。データに基づいた論議はますます深まっている。楽天主義者は、政策と行動の変化が、やがてはこれに続くであろうと信じている。
 もう1つの変化は、NGOグループによる森林認証が広く普及したことである。この変化は、組織—森林企業、州、そして地方政府や組合によって所有された森林で特に著しい。認証にはコストがかかるために、個別の森林所有者に広げるのに難渋しているが、挑戦し続けなければならない。
 一方、変化していないのは、私たちが持続可能な森林を探求するときに直面しなくてはならない次のような問題である:私たちは、私たち現在の世代の福祉、あるいはニーズにもっと関心をもつべきだろうか? 私たちは、発展途上国における森林の劣化を食い止めるために必要な制度(特に市場、規則と基準のミックス)をいかに早く創設することができるだろうか? 私たちは、経済発展に伴って起こる生物学的多様性の損失を食い止め(あるいはさらに減らす)ことができるだろうか?
 学者や学生、経営者は、森林の持続可能性を達成することが1つの目的地であるというより、1つの旅行だと見ることに同意するだろう。確かなことは、私たちの子供たちや孫たちが私たちから引き継ぐ森林が、私たちが親と祖父母から引き継いだ森林とは異なるということである。私たちは、私たちの受け継いだ森林が持続可能であることを願っている。

ニューヨーク州スキャニァトレスにて
ドナルド・W・フロイド