改訂 森林資源科学入門


改訂 森林資源科学入門
日本大学森林資源科学科 編
A5判 340>ペー>ジ 並製
ISBN978-4-88965-171-3 C0061
品切(絶版)
奥付の初版発行年月:2007年04月
書店発売日:2007年04月02日

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内容紹介

森林・林業の全貌を広く・深く知る! 信頼の入門書を全面改訂。

目次

はじめに(鈴木 和夫) 3

第1部 森林を考える 15
第1部の紹介(瀧澤 英紀) 16
第1章 写真と統計でみる森林(木平 勇吉) 17
1.世界の森林の現状 17
2.日本の森林の現状 19
3.自然環境に応じて変わる森林の姿 21
(1)降水量の多い土地に生育する森林 21
(2)乾燥地に生育する森林 21
(3)熱帯地域の森林 22
(4)温帯地域の森林 22
(5)亜寒帯地域の森林 23
(6)高山帯に生育する森林 24
(7)海岸(汽水域)のマングローブ林 25
4.人間がつくった人工林の姿 26
(1)完全な人工林 26
(2)自然と人間との合作 27
(3)伐採と再生による資源の循環 27
5.破壊された森林の姿 28
(1)森林火災による被害 28
(2)病気や害虫による被害 28
(3)酸性雨による被害 29
(4)土壌侵食による被害 30
(5)手入れ不足による被害 30
6.環境としての森林の機能 31
(1)野生動物の生息地 31
(2)洪水防止と水源かん養 32
(3)風景とレクリエーション 32
(4)地域文化と信仰 32
第2章 写真と統計でみる木材の利用(志水 一允) 35
1.世界における木材の利用状況 35
(1)木材のエネルギーとしての利用 37
(2)紙パルプとしての利用—世界の紙パルプ生産動向— 41 
2.日本における木材の利用状況 42
(1)住宅産業 42
(2)地球温暖化防止と木材利用 44
(3)日本の紙パルプ産業 47
第3章 森林のいろいろな定義(増谷 利博) 49
1.国連機関の定義 49
2. 一部諸国の森林の定義 51
3.日本の定義 52
第4章 野生動物と人間社会の軋轢の背景(佐藤 喜和) 55
1.野生動物による被害が増えている 55
2.野生動物による被害の推移 56
(1)哺乳類による農作物被害面積 56
(2)哺乳類による森林被害の面積 57
(3)哺乳類による人身被害 59
3.動物種別軋轢の発生状況と捕獲数の推移 60
(1)ニホンザル 60
(2)ヒグマ 61
(3)ツキノワグマ 62
(4)イノシシ 63
(5)ニホンジカ 64
(6)カモシカ 65
4.生息環境・人間社会の変化 66
(1)森林の面積および分布の推移 66
(2)農林業の変化 68
(3)捕獲圧の変化 70
(4)拡大造林以前を考える 71
(5)まとめ 71
第5章 森と共生する住まい(堀江 亨) 75
1.森林と住まいのかたち 75
(1)里山の風景と住まいのかたち 75
(2)木を縦に使う家、横に使う家 76
2.古民家にみる家づくりの移り変わり 78
(1)細い木材から太い木材へ 78
(2)閉鎖的な空間から開放的な空間へ 79
(3)開放空間の立役者—差鴨居と大黒柱— 81
3.古民家に学ぶ木の家づくり 82
(1)里山の杉を有効に使う(資源循環利用からの視点) 82
(2)開放的で可変的な空間(長寿命住宅からの視点) 84

第2部 森林科学の基礎 87
第2部の紹介(木平 勇吉) 88
森林生物の多様性 89
森林生物の多様性の紹介(岩田 隆太郎) 90
第1章 森林の植生と多様性(桜井 尚武) 91
1.日本の森林 91
2.天然林と人工林 94
3.人間が利用してきた森林 95
4.多様性の意味 97
5.生物多様性との共存 99
第2章 菌類の多様性と共生(鈴木 和夫) 105
1.菌類と微生物 105
2.生物界 108
3.ふたたび微生物 110
4.ふたたび菌類 112
5.森林生態系と菌類の営み、そして共生 116
第3章 種多様性を支える昆虫(岩田 隆太郎) 121
1.地球上の種多様性を大きく支える森林の昆虫 121
2.「森林保護」とは何か 126
3.森林昆虫学の位置づけ 127
4.森林保護・自然保護・景観保全・環境保全・希少種保護・動物愛護の相互関係 132
第4章 野生動物の保全(佐藤 喜和) 135
1.保護から保全へ 135
2.生物多様性の保全 138
3.持続可能な利用 140
4.順応的管理 141
5.保全生態学 141
6.野生動物保護管理 141
7.大型哺乳類の保全上の特徴 143
8.日本産森林性大型哺乳類の分布と基礎生態 143
(1)ニホンザル 143
(2)ヒグマ 144
(3)ツキノワグマ 144
(4)イノシシ 145
(5)ニホンジカ 146
(6)カモシカ 146
9.日本における野生動物保護管理上の特徴と課題 147
森林の保全 151
森林の保全の紹介(増谷 利博) 152
第5章 土砂の保全(阿部 和時) 153
1.表面侵食 153
(1)発生機構 153
(2)植生による表面侵食防止 154
(3)表面侵食防止対策 156
2.崩 壊 157
(1)崩壊の種類 157
(2)表層型崩壊の発生機構 158
(3)表層型崩壊の特徴 159
(4)森林の崩壊防止機能 160
3.地すべり 161
(1)地すべりの種類と分布 162
(2)地すべりの特徴 163
(3)防止対策 164
4.土石流 165
(1)土石流の分類 165
(2)土石流の発生・流動・堆積 166
(3)土石流対策 167
第6章 熱・水循環の保全(瀧澤 英紀) 171
1.はじめに 171
2.太陽エネルギーで決まる地球表面の温度 171
(1)物体の表面温度と放射の関係 171
(2)地表面における放射の収支と熱収支 173
(3)大気がない地表面の温度 175
(4)大気がある場合の地表面の温度 177
3.森林における水循環 179
4.森林の物質循環 182
5.おわりに 184
第7章 景観域と森林モザイクの保全(木平 勇吉) 187
1.保全の対象域の広がり 187
(1)林  分 188
(2)森林モザイク 188
(3)景観域 189
2.景観域としての里地・里山 190
(1)昔の里地・里山 190
(2)今日の里地・里山 192
3.里地・里山の保全 194
(1)今日の里地・里山の価値 194
(2)里地・里山保全活動の目的 194
4.森林モザイクの保全 195
(1)森林モザイク発生の仕組 196
(2)日本の森林モザイク 197
(3)森林モザイクの特長 198
(4)景観域としての森林モザイク 200
おわりに 201
森林資源の利用 203
森林資源の利用の紹介(吉岡 拓如) 204
第8章 森林資源の循環利用を支える林業の役割 (吉岡 拓如) 205
1.はじめに—森林と人間とのかかわり— 205
(1)木を伐ることは悪いことか 205
(2)人工林の育成 205
(3)天然林の管理 206
(4)里山の危機とは 207
(5)まとめ 207
2.林業の機械化 208
(1)作業用語 208
(2)在来型林業機械 209
(3)高性能林業機械 210
(4)では高性能林業機械を導入すればよいのか 212
(5)まとめ 213
3.林道は悪者か 213
(1)林道の定義 214
(2)林道の意義 215
(3)林道の建設 216
(4)林道はたくさんつくればよいものか 217
(5)作業道 217
(6)まとめ 218
4.おわりに—森林バイオマス資源のエネルギー利用— 218
第9章 生物材料としての木材の特性(濱本 和敏) 221
はじめに 221
1.木材の組織構造の特性 222
(1)肉眼的構造 223
(2)木材の基本3方向および3断面 224
(3)針葉樹材と広葉樹材の組織構造の差異 224
2.木材の物理的特性 226
(1)密度(比重) 226
(2)含有水分 227
3.生物材料としての木材の特性 229
(1)軽いわりに強い 229
(2)湿気を調節し、結露を防止する 230 
(3)居住環境に適している 231
(4)熱・電気を伝えにくい 231
(5)加工が容易である 232
(6)環境負荷の少ない材料である 233
(7)上手に使えば長持ちする 234
おわりに 235
第10章 木質バイオマス成分の利用(志水  一允) 237
1.木材の化学組成 237
2.セルロース 238
(1)セルロースの1次構造 238
(2)セルロースミクロフィブリルとその結晶構造 238
3.ヘミセルロース 241
(1)ヘミセルロースの種類と分布 241
(2)ヘミセルロースの化学構造 241
4.リグニン 243
(1)植物の進化とリグニン構造との関連 243
(2)リグニンの生成 243
5.木材細胞壁構造と成分分布 245 
6.木材成分の分離システムと各成分の利用 246
(1)蒸煮・爆砕法と成分利用システム 246
(2)有機酸による脱リグニンと成分総合利用システム 251
7.今後の展望 252
第11章 環境をまもる木造住宅(堀江 亨) 253
1.木の家は炭素の缶詰め 253
2.再生できる資源、持続可能な資源 254
3.長寿命とリサイクルが必要な理由 256
4.木の家はエコロジー 257
5.古民家はさらにエコロジー 259
6.古民家はなぜエコロジーなのか 261
(1)天然材料 261
(2)骨太の構造 261
(3)アラワシ工法 262
(4)木組み工法 262
(5地産地消—近くの山の木を使うということ— 264
7.地産地消の現代的意義 264

第3部 これからの森林研究 269
第3部の紹介(木平 勇吉) 270
第1章 環境教育(井上 公基) 271
1.何をなすべきか 271
2.学校教育における環境教育 272
3.森林環境教育 272
4.日本大学での環境教育の経緯 273
5.キャンパス内で実施した小中学生のための環境教育 274
6.子ども樹木博士プログラムによる出前型の小学校環境教育 275
7.今後日本大学が取り組む小中学生のための環境学習 277
8.日本大学での環境教育としてのフィールドサイエンス 278
9.環境教育にかかせない大学付属施設 279
第2章 居住環境と木材(宮野 則彦) 283
はじめに 283
1.日本の気候と建物の造り 284
(1)日本の気候  284
(2)日本の伝統的な建物の造りと使用材料 286
2.使用材料および建物の造りの変化とその影響 288
(1)使用材料の変化—吸放湿性材料から非吸放湿性材料へ— 288
(2)建物の造りの変化—開放型から高気密高断熱型へ— 289
3.建物の室内環境の改善法と対策—木材はいかに役立つか— 290
(1)湿度環境に対する木材の役割 290
(2)その他の居住性と木材 293
おわりに 294
第3章 日本の森林の変貌(石垣 逸朗) 297
はじめに 297
1.日本の地理的特徴と森林の現状 298
2.森林のもつ多面的な機能 298
3.明治以降の森林変貌の概要 299
4.丹沢山地の森林の変貌 301
5.西丹沢山地の森林の変化 302
(1)中川川流域 303
(2)玄倉川流域 304
(3)災害軽減方法 305
第4章 ブナ林再生のために(鍛代 邦夫) 307
はじめに 307
1.最深積雪深3m未満の地帯に植えるスギ 308
2.最深積雪深3m未満の地帯に植えるブナ 312
3.最深積雪深3mを超える地帯に育つブナ 313
第5章 木質昆虫学ことはじめ(岩田 隆太郎) 319
1.木質と昆虫:その地球上での出会い 319
2.「木質昆虫学」の提唱 320
3.「木質昆虫学」の基礎 323
(1)木質の化学的特徴 323
(2)木質の分解における昆虫相の遷移 32
(3)昆虫による木質の分解利用のメカニズム 329
第6章 森林のモニタリング(桜井 尚武) 331
1.モニタリングとは何か 331
2.モニタリングでわかること 333
3.モニタリングの実際 335
4.将来の森林管理 337

前書きなど

「はじめに」から 
この本は、森林に関する勉強の入門書として組み立てられています。また、日本大学森林資源科学科の入門的な授業「森林資源科学概論」の教科書として編集されたものです。学科の全教員がそれぞれの担当分野にかかわる題材をまとめました。この本が読者の森林への興味を引き出し、森林へ足を踏み入れる動機になっていただければと思います。
2007年4月
編集委員会を代表して 鈴木 和夫

担当から一言

森林・林業の全貌を広く・深く知る! 信頼の入門書を全面改訂して、4月2日に刊行します。