山・里の恵みと山村振興

市場経済と地域社会の視点から


山・里の恵みと山村振興
森林総合研究所 編
A5判 367ページ 並製
ISBN978-4-88965-206-2 C0061
在庫あり
奥付の初版発行年月:2011年03月
書店発売日:2011年03月22日

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定価:2,381円(税込2,571円)

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目次

《緒 言》 鈴木和夫 3
《刊行に寄せて》 志賀和人 5
序章 可能性の束としての森林 13
 1 山村振興問題の系譜 15
 2 資源論の射程 23
 3 大規模林産企業の立地による地域資源活用 39
 4 多様な主体の連携による地域資源管理と資源論 47
第Ⅰ部 大規模林産企業の立地による山村地域への影響 55
第1章 製材企業の規模拡大と原木集荷における変化 57
 1 製材業における経営規模の拡大とその影響 59
 2 大規模林産企業の国産材原木の集荷方法 75
第2章 国産材流通構造の変化 95
 1 素材生産業における直納化の動き 97
 2 福島県K木材(株)による森林所有者の掌握と素材生産業者の組織化 103
 3 中間土場における集材 113
 4 原木市売市場の機能変化 119
 5 国有林材の供給増とシステム販売の展開 135
第3章 大規模林産企業立地の地域への影響 145
 1 木材価格に影響する要因の一考察 147
 2 森林所有者への影響と評価 157
 3 素材生産業者への影響と評価 175
 4 原木の安定供給と森林組合 195
 5 皆伐と再造林放棄に対する大分県の取り組み 207
第Ⅱ部 地域資源を巡る社会連携の取り組みと山村振興 219
第4章 地域資源を育てる社会連携の推進 221
 1 町並み景観づくりの社会連携の取り組み 223
 2 多様な主体が関わる地域資源管理の取り組み 243
 3 社会連携の推進に果たす市町村の役割 277
第5章 地域資源利用とサステイナブルツーリズム 289
 1 グリーン・ツーリズムを支える集落構造 291
 2 グリーン・ツーリズムの展開方向とその評価 305
 3 サステイナブル・ツーリズムの可能性 329
《結 語》 駒木貴彰 359
《執筆者一覧》 361
《編集後記》 奥田裕規 367

前書きなど

【緒言】から
 経済のグローバル化のなかで、減反の強化や林業活動の停滞などにより山村経済は低迷し、山村人口の減少が続いている。山村の過疎化によって山村の有する公益的機能の発揮や地域の暮らしに支障をきたすおそれがあるため、有効な山村振興対策が模索され、「山村振興法」等に基づく農林業の基盤整備や道路・上下水道などの生活基盤整備が鋭意行われてきた。しかし、山村の人口減少に歯止めはかかっていない。
 国産材林産企業の規模拡大は、木材の供給基地として位置づけられる山村地域に少なからぬ影響を与える。このことを地域の活性化にどう結びつけていけばいいのだろうか。一方で、街並み景観を整えるための、または棚田や空き民家、ササぶき民家の保全と利用を両立させるための地域内外の人や組織による社会連携の取り組みが山村で始まっている。このような取り組みをグリーン・ツーリズムなどを通じた地域の活性化にどう結びつけていけばいいのだろうか。本書は、これらの二つの課題について、事例研究を積み重ね、山村地域の活性化に結びつけていくための手がかりを求めようとしたものである。
 2011年3月 (独)森林総合研究所理事長 鈴木和夫

担当から一言

国産材企業の規模拡大が山村地域にどのような影響を及ぼしているのか。そして、これからの地域おこしはどうあるべきかを、豊富な事例研究をベース多角的に考察した1冊です。