森と木と人のつながりを考える

 

Q&A 里山林ハンドブック
保全と利用の手引き

林 進(監) / 木文化研究所(編)

A5判  186ページ 並製
定価 2,096円 (本体価格 1,905円)
ISBN978-4-88965-113-3 C3061
品切れ・重版未定

奥付の初版発行年月 1999年11月
書店発売日 1999年11月01日

このエントリーをはてなブックマークに追加
 読書メーター  本を引用

紹介

里山に広がる森林を適切に保全・整備するための実践的技術と知識を、一問一答方式でわかりやすく解説。市民参加で活動を継続するためのノウハウも丁寧に紹介。好評5刷。

目次

入門編—活動に入る前に—
 里山林とはどういう森林ですか/里山林は今どうなっているのですか/里山林はどのように整備していけばいいのですか/里山林の整備は誰でもできるのですか/里山林は自由に手入れをしてもいいのですか

計画編
 活動場所の広さはどれくらいが適当ですか/年間の活動計画はどのように立てればいいのですか/里山林整備のイベントはどのように開催すればいいのですか/どのように情報発信していけばいいのですか/里山林への多様な要望にはどのように応えればいいのですか

基本技術編
 里山林ではどのような作業をすればいいのですか/更新と再生の技術1・萌芽更新とは/更新と再生の技術2・実生更新とは/更新と再生の技術3・里山林の形を変えるには/竹林はどのように管理すればいいのですか/つる植物はどのように取り扱えばいいのですか/里山林の中の林床植生はどう管理していけばいいのですか/枯れたアカマツ林を再生させるにはどうすればいいのですか

作業編1
 作業を始める前に準備することは何ですか/里山林の調査はどのように進めればいいのですか/作業をするにはどのような道具が必要ですか/道具の正しい使い方を教えて下さい/道具の手入れの仕方を教えて下さい/下刈り、つる切りなどの方法を教えて下さい/木の伐り方(伐採)について教えで下さい/伐採した木はどうすればいいのですか/丸太などの重いものの持ち運び方を教えて下さい/作業中に事故が起きたらどうすればいいのですか

作業編2
 植物の多様性を確保するにはどうすればいいのですか/湿地・水辺を守るにはどうすればいいのですか/昆虫のすみかはどのようにつくればいいのですか/鳥のすみかはどのようにつくればいいのですか/歩道はどのようにつければいいのですか/広場はどのようにつくればいいのですか/林の中にはどのような施設を設置すればいいのですか/人のための施設はどのように設置すればいいのですか/保全のための施設はどのように設置すればいいのですか

利用編
 里山林はどのように利用できるのですか/林の中ではどんな遊びができるのですか/炭(竹炭)はどうやってつくるのですか/自然観察の方法を教えて下さい/山野草はどうやって食べたらいいのですか/森林環境教育にはどのように使えるのですか

サポート編
 里山林に関する法制度にはどんなものがありますか/里山林整備に使える国の事業にはどんなものがありますか/自治体は里山林の整備をどのように支援しているのですか/「緑の募金」から支援を受けたいのですが/森林ボランティア保険について教えて下さい/伐木造材作業などの安全教育について教えて下さい/森林ボランティアリーダーのためのグリーンカレッジについて教えて下さい

用語集

参考文献

前書きなど

 私達の身近にありながら、放置されがちだった里山林に、もう一度足を踏み入れ、手入れをしたい。そして、里山林から生み出される材料を、遊びや教育活動などにも活用したいという声が多く聞かれるようになってきました。
 本書は、こうした声に応えられるように、里山林に関する知見や技術を、できるだけわかりやすく実践的に解説することを目指しました。
 内容は、<入門編>から<サポート編>まで、7編に分かれています。里山林についての知識がまったくないという方は、<入門編>から読み進めることをおすすめしますが、基本的にどこから読んでも自由です。すべてQ&A形式で解説してありますので、興味のあるところ、必要なところだけを読むという使い方もできます。
 また、里山林に関する知見や技術を紹介するには、言葉だけでは十分に伝えきれない面もありますので、イラストや写真を多く入れて、理解を助けるようにしました。
 さらに、本文中に関連項目(参照ページ)を示すとともに、専門用語や重要な語句については、欄外に注釈をつけ、巻末に用語索引を付しました。目次と併せてご活用いただければ、興味のある項目や関心の高い項目などを要領よく見つけだすことができます。
 一口に里山林といっても、その姿は地域によってさまざまですし、人々とのかかわり合い方も千差万別です。実際に里山林で活動を始めようとすると、いろいろな困難にぶつかりますし、試行錯誤を重ねることも多くなるでしょう。そうしたときに、本書を手にとっていただき、活動のあり方や進むべき方向の検討に役立てていただければ幸甚です。
 なお、本書の作成にあたっては、林野庁計画課のほか(社)国土緑化推進機構など関係機関に多大なるご指導とご協力をいただきました。ここに、謝意を表し、心より御礼を申し上げます。

1999年10月 編著者

著者プロフィール

林 進(ハヤシ ススム)
木文化研究所(モクブンカケンキュウショ)

関連リンク

J-FICへようこそ!

上記内容は本書刊行時のものです。

2,096円
(本体価格 1,905円)

品切れ・重版未定

 

オンライン書店で買う


最寄りの書店で買う



版元からのお勧め